今日の日記
2003年12月19日「to R 日曜日 完結編 その四」
「それで、亀として、社会とは何なんだ?亀五郎は私のところに来る前は他で生きていたんだろう?」
しかし、亀の中にも社会なんてものはあるのだろうか?
「そうでんなぁ、わてはここに来る前は、大きな池の中で、毎日生きるために生きてましたさかい、あんまり深いこと考えたことありませんねん。生きることで精一杯ですわ。わての目のまで、親兄弟みんな他の生き物に食われたり、人間の遊び道具にされたり、車に轢かれたり、死んでいきましたわ。でも、別に、悲しいとか、悔しいとか、そういう感情はありまへん。あいつは死んだ。わては生きてる。ただ、それだけですわ。だから、社会とかそういうのはありまへん。と思いますねんけど。」
やはりか・・・。しかし、亀五郎は淡々と話す。それが野生なのかもしれない。
「例えば、人間が憎いとか思わないのか?」
「憎い?だから、そういう感情はありまへん。ある意味人間さんって心に余裕のある人間でんなぁ、わてらは生きることに精一杯で、それ以上の感情なんておまへん。」
結局、生きるか死ぬかの紙一重の世界では、それ以上の感情は無意味なかもしれない。余計な感情はかえってマイナスになるのだろう。だが、生死を分けるのは、余計な感情。と思ってしまうのは、人間特有の考え方かもしれない。
「まぁ、言わしてもらえるんやったら、わてらは人間さんみたいに、死に向かって生きてるやおまへん。次に生きるために生きてますねん。いうたら、死ぬまで生き続けますねん。種の存続が続く限りですわ。」
私は少し焦りながら、
「ちょっと待て。別に、俺たち人間は死に向かって生きているわけじゃないぞ。」
「だってそうですやん。人間さんは生きてることはそもそも前提ですやろ?人間さんは食物連鎖の頂点で、生きてることが前提で、なんや、生かされてるっちゅうみたいにも見えまっけどな。結局、あとはいかにより良く死ぬか?とちゃいますのん?人間さんは死に場所を探してる。わてにはそう見えますけどな。ちなみに、わてらには死ぬことへの恐怖みたいなもんはありまへん。わてらは、いかに危険を回避して生き続けるかですわ。つまり、わてらは生にむかって生きてますねん。っつうか、生きるのみですわ。」
亀五郎の奴、怒涛のごとく喋り続けやがるな。
「それで、享世はんは何で生きてはりますのん?」
「俺か?俺は・・・。」
私はなぜか深く考えこんでしまった。なぜ生きるのか?ある意味、究極の質問かもしれない。そう、たぶん、いや、確実に、今の私には答えの出せないものだろう。
「そうだなぁ・・・。」
ふと視線を亀五郎に向ける・・・寝ている。こいつわぁ・・・喋るだけ喋ったら、勝手に寝ちまいやがった。ちっ、まぁ、いいか、亀は夜行性じゃなかったしな…。
「最後にぃ!、今のわての社会では、享世はんはわての神であって、独裁者です。おやすみなさぁ〜い。」
ムニャムニャ・・・
亀五郎・・・
まぁ、いいか。
うん、もう11:50か・・・。
あと10分で今日という日が終わる・・・。
>>>>>というわけで、
とりあえず、「to R 日曜日」はここで完結。
えっ、まだ終わってへんやん!!と思ったあなた!
最後の10分間は、
『Last 10-minute reminiscence』(最後10分の回想)として、
HPに掲載します。
ってか、今から書きますので、とりあえずの告知はする予定です。
コウゴキタイ!!・・・って期待してない??
「それで、亀として、社会とは何なんだ?亀五郎は私のところに来る前は他で生きていたんだろう?」
しかし、亀の中にも社会なんてものはあるのだろうか?
「そうでんなぁ、わてはここに来る前は、大きな池の中で、毎日生きるために生きてましたさかい、あんまり深いこと考えたことありませんねん。生きることで精一杯ですわ。わての目のまで、親兄弟みんな他の生き物に食われたり、人間の遊び道具にされたり、車に轢かれたり、死んでいきましたわ。でも、別に、悲しいとか、悔しいとか、そういう感情はありまへん。あいつは死んだ。わては生きてる。ただ、それだけですわ。だから、社会とかそういうのはありまへん。と思いますねんけど。」
やはりか・・・。しかし、亀五郎は淡々と話す。それが野生なのかもしれない。
「例えば、人間が憎いとか思わないのか?」
「憎い?だから、そういう感情はありまへん。ある意味人間さんって心に余裕のある人間でんなぁ、わてらは生きることに精一杯で、それ以上の感情なんておまへん。」
結局、生きるか死ぬかの紙一重の世界では、それ以上の感情は無意味なかもしれない。余計な感情はかえってマイナスになるのだろう。だが、生死を分けるのは、余計な感情。と思ってしまうのは、人間特有の考え方かもしれない。
「まぁ、言わしてもらえるんやったら、わてらは人間さんみたいに、死に向かって生きてるやおまへん。次に生きるために生きてますねん。いうたら、死ぬまで生き続けますねん。種の存続が続く限りですわ。」
私は少し焦りながら、
「ちょっと待て。別に、俺たち人間は死に向かって生きているわけじゃないぞ。」
「だってそうですやん。人間さんは生きてることはそもそも前提ですやろ?人間さんは食物連鎖の頂点で、生きてることが前提で、なんや、生かされてるっちゅうみたいにも見えまっけどな。結局、あとはいかにより良く死ぬか?とちゃいますのん?人間さんは死に場所を探してる。わてにはそう見えますけどな。ちなみに、わてらには死ぬことへの恐怖みたいなもんはありまへん。わてらは、いかに危険を回避して生き続けるかですわ。つまり、わてらは生にむかって生きてますねん。っつうか、生きるのみですわ。」
亀五郎の奴、怒涛のごとく喋り続けやがるな。
「それで、享世はんは何で生きてはりますのん?」
「俺か?俺は・・・。」
私はなぜか深く考えこんでしまった。なぜ生きるのか?ある意味、究極の質問かもしれない。そう、たぶん、いや、確実に、今の私には答えの出せないものだろう。
「そうだなぁ・・・。」
ふと視線を亀五郎に向ける・・・寝ている。こいつわぁ・・・喋るだけ喋ったら、勝手に寝ちまいやがった。ちっ、まぁ、いいか、亀は夜行性じゃなかったしな…。
「最後にぃ!、今のわての社会では、享世はんはわての神であって、独裁者です。おやすみなさぁ〜い。」
ムニャムニャ・・・
亀五郎・・・
まぁ、いいか。
うん、もう11:50か・・・。
あと10分で今日という日が終わる・・・。
>>>>>というわけで、
とりあえず、「to R 日曜日」はここで完結。
えっ、まだ終わってへんやん!!と思ったあなた!
最後の10分間は、
『Last 10-minute reminiscence』(最後10分の回想)として、
HPに掲載します。
ってか、今から書きますので、とりあえずの告知はする予定です。
コウゴキタイ!!・・・って期待してない??
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