過去日記 ver.2

2005年11月12日
…続き。

幾度か式は見たが、何度見ても小恥ずかしい。
しかし、当人同士は真面目にやっている。当たり前だ。
私ならたぶんボケのひとつでもかましかねない。
が、たぶん無理だろうね。そういう雰囲気の場所だし。

その前に私があの舞台に立つのは150年ぐらい先の話だから、
その頃には今よりかなり変わっているはずだ。
ちなみに私は300年は生きるつもりなのだよ。

そんなつまらない話はさておき、
風船が大空を舞い、滞りなく、教会での式を終え、
待合室で友達みんなと雑談していた。
これから始まる披露宴で、歌を歌わなければならないプレッシャーからか、
私は歌詞カードを見ていた。
そして、煙草に火をつけた時だった。
スーツの内ポケットに入れた私の携帯がブルッと動いた。
mailだ。私は携帯を取り出し、mailを読む。

「返事遅くなってごめんなさい。バタバタしてたもので。
 享世さんはとても雰囲気が優しい人で好きですけど、
 お兄さんみたいな存在ですね。
 だから、わたしのこと友達以上に思って下さるなら
 遠慮させていただきます。
 享世さん、「花」がんばってくださいね。」

…なぜこのタイミングで?『花』を『シオレタ花』にしたいんか?
いや、彼女のことだから…。マグロでいう最高級モノ。

しかし、ちょっと動揺を隠しきれなかったのかもしれないが、
私の友達の一人が、どうした?って顔で私を覗き込む。
私は何でもない顔をする。
友達は、披露宴が終わったらちょっと行こか?と言う。

私は恵まれている。確実に。

すると、披露宴が始まりますので…アナウンス。

…続く。

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